東方の海

サブカル考察など。

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もう2か月前になりますが、映画『心が叫びたがってるんだ。』を観てきました。あのはなの次回作のような立ち位置みたいですが、王道で期待通り楽しめました。そのいくつかのポイントについて感想を書きます。ストーリーのネタバレにはならないようにするので大丈夫です(たぶん)。

序盤、"急な下り坂を両耳にイヤホンをして音楽プレーヤーを操作しながら右側通行する自転車"が登場します。もちろんストーリーには全然関係ないですが、演出上はわりと重要なメタファーになっていると確信しました。この描写があったので色々と察して心の準備をして観ることができました。
若者がルールを破るものだという描き方としては「最近の若者は~ルールを守らない~危ない~」という回顧論かと思いきや、今回導くべきはその捉え方ではないんですね。「大人が勝手に決めた」ルールや暗黙の了解、というところが重要になってくると考えられます。

途中、登場人物が感情を吐露する場面があります。たくさんあると思いきや、思ったより少ないです。映画の尺的な都合もあるのでしょうが、あっさり終わってしまって拍子抜けしました。吐露が少ないというところは、それだけ精神的に未熟、子供であることがそのまま表れているので、それで適当ではあるのですが、もっとひねれたのかなというところがあります。この手の演出に優れているのはシャフト作品(特に『ef - a tale of memories.』『偽物語』など)です。ここまでの演出はしないまでも、もっと苦しそうに描けるはずと感じたのは非常に印象に残った部分です。

Twitterなどでは野球部のくだりが非常に不快だった人が多かったようですが、別に不自然なところはなく、登場人物が動いているという印象を受けました。このような古風なものを否定したい気持ちはわかりますが、現象を否定することはできず、むしろそのような現象を否定して逃げたい(見なかったことにしたい)心、もしくは自身の似たようなトラウマの存在が浮き彫りになってしまっています。不快なのはわかるのですが、その気持ちはひねくれてしまうと、かねてより一部の近現代の哲学者が警鐘を鳴らしてきた思想に陥っている可能性があるでしょう。
映画全体を見ると、恋愛に関する描写よりもこちらの描写の方が優れていると思いました。

ミュージカル要素については、曲がとても映画にマッチしていて技巧も個人的に聞くのが初めてだったのもあってか突飛で素晴らしいものだと思いました。特に、映画の中で自然にそこに帰着していて、美しかったです。

この映画は一種の謎解きとして観ることもできました。自分はほとんど全て展開を予測できたのですが、物語の鍵となる一番最後の謎だけは解けず、悔しかったです。

以上、とりあえず覚えているものだけですが感想でした。感動的な映画はやはり映画館で見る方がより楽しめますね。
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2015.12.29 14:53 | 未分類 | トラックバック(-) | コメント(0) |
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